パート3・日本の知恵に学ぶ
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第1回 ・

江戸のエコロジー

2008年01月15日


石川 英輔 氏 【作家】

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京都生まれ(1933年)。東京都立大学理学部中退。ミカ製版(株)を創業(1961年)。1985年から専業作家となる。現在は江戸時代のエネルギー、環境、生活などについての著作、講演が多い。主な著作は『大江戸神仙伝』とそのシリーズ。『大江戸えねるぎー事情』とそのシリーズ(いずれも講談社)。『総天然色への一世紀』(青土社)など。

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江戸時代の日本は、資源の大部分を国内産の植物から得ていました。日用品には陶磁器、工具類には鉄などの金属を使っていましたが、いずれも薪炭のエネルギーによって焼成、精練していました。植物は、CO2を主な原料とし太陽エネルギーのみによって成育するため、環境に対する負荷は驚くほど少なく、国土の70%が山林という風土でありながら、当時としても世界有数の人口密度を維持できていたのです。

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第2回 ・

江戸に学ぶ環境問題

2008年01月22日


徳川 恒孝 氏
【徳川宗家第十八代当主・日本郵船株式会社顧問・財団法人 徳川記念財団理事長】
(※「徳」の文字はWEB環境での表示の環境により、略字表記とさせていただいています。)

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1940年…東京にて誕生
1959〜1961年…英国ロンドン滞在
1964年…學習院大学政経学部政治学科卒業
1964年…日本郵船(株)入社
1971〜1975年…同社ニューヨーク支店に駐在
1994年…同社取締役就任
1998年…米国日本郵船会長兼CEOに就任
2002年…日本郵船(株)代表取締役副社長を辞任・同社顧問に就任
2003年…(財)徳川記念財団設立 理事長に就任
著書『江戸の遺伝子』(PHP研究所)

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江戸時代は、閉鎖的な環境の中で、資源総量と人口のバランスが真剣に意識された時代でした。また戦国時代に荒れた山林の復活、河川を汚さないための努力、人間の排泄物の有機肥料化などと共に、極めて有効なリサイクリング・システムが作られ、乏しい資源を最大限に活用して、豊かな市民生活が営まれた時代でした。出来るだけ具体的にお話します。

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第3回 ・

地震列島・台風列島との共存をどう考えるか

2008年02月05日


山折 哲雄 氏 【宗教学者】

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1931年生まれ。岩手県出身。東北大学文学部卒。東北大学文学部助教授、国際日本文化研究センター教
授、同所長を歴任。主著『近代日本人の宗教意識』(岩波書店)『ブッダはなぜ子を捨てたか』(集英社新書)

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台風は季節的に一定の方向から襲ってきます。だから対応策もある程度計算できます。何より共同して災害にそなえる人の和が要求されます。しかし、地震の方は今のところ予知することができません。突然、地の底からマグマが噴き上げてくるのです。科学的な対策と社会的防衛策が必要となりますが、それだけでは足りません。どうしたらよいのでしょうか。どうも伝統的な知恵に学ぶ必要がありそうです。

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第4回 ・

徳川日本は「環境先進国」だったか?

2008年02月19日


鬼頭 宏 氏 【上智大学 教授・上智大学 地球環境研究所長】

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慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程満期退学。慶應義塾高等学校教諭、上智大学経済学部講師・助教授を経て、1989年より現職。現在、国土審議会計画部会ライフスタイル・生活専門委員会委員長。著書に『環境先進国・江戸』(PHP研究所)、『文明としての江戸システム』(講談社)。

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徳川日本は環境に対する配慮が行き届いた「環境先進国」といわれます。鎖国下でエネルギーと食糧のすべてを、天からの日光と雨水、それによって育まれる植物、鳥獣魚類に依存して、3,000万人を越える人口が比較的高い生活水準を享受していたから、持続的開発のモデルともみなされることもあります。それは本当でしょうか? もしそうだとすると、21世紀に生きる私たちは、徳川日本に何を学ぶことができるのでしょうか。

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